日々の暮らしに「一人時間」を。趣味を楽しめる独立した収納スペース「ハナレ」の誕生

地価の高騰と建築費の上昇、そして専有面積の縮小が続くマンション市場において、大成有楽不動産が推進する新しい暮らしかた提案プロジェクト「yohack life(ヨハクライフ)」。生活者の声から導き出された「余白」というコンセプトをもとに、「空間」と「時間」、そして「ココロ」にゆとりを生み出す住まいづくりに挑戦しています。
今回は、そんな「余白(ヨハク)」を実現するために実装された空間「ハナレ」にフォーカス。住まいと暮らしのSNS「RoomClip」のデータから見えた生活者のニーズの変化について、そして自分だけの豊かさを満たす、新たな空間づくりの舞台裏に迫ります。
参加者プロフィール

大成有楽不動産株式会社
マンション事業部事業室(第一) 篠 大智
yohack lifeプロジェクト担当者。住宅事業の主に分譲マンションの商品企画・販売・引渡等の事業推進全般を担う。

RoomClip住文化研究所
主任研究員 水上 淳史
「RoomClip(ルームクリップ)」のデータをもとに住まいと暮らしの変化を研究。リアルな生活者の動向を伝える。
家族それぞれが持ちたい「一人時間」と、多様化する趣味のゆくえ
日々の暮らしをより豊かにするために必要なものとは何か。コロナ禍を経て、人々の住まいへの関心は大きく変化しています。大成有楽不動産は、マンションのメインの居住空間から内廊下を隔てた約3畳の専有部として「ハナレ」を実装しました。
—— 「ハナレ」を企画されたきっかけについて教えてください。
RoomClip住文化研究所・水上(以下、水上): 「RoomClipの投稿や検索傾向を見ても、日々の暮らしの中で趣味や余暇時間の使い方への関心はとても高まっています。実際にデータを見ても、1日の中で余暇や趣味に費やす自由時間は10年スパンで徐々に増えているんです。とりわけ2020年のコロナ禍以降は、誰かと一緒に過ごす時間よりも、一人で過ごす『一人時間』をいかに充実させていくか、という住生活での取り組みにますます注目が集まっています。」
大成有楽不動産・篠(以下、篠): 「そうした背景もあり、マンションのどこかに個人の趣味や一人時間を充実させることのできる収納スペースがつくれないか、と考えました。そんな想いから生まれたのが『ハナレ』です。マンションの収納というと、クローゼットや下足入れなど、ただモノをしまうだけの狭いシステム収納になりがちです。そこで、思いきり趣味を楽しめる独立した空間がつくれないかと考えました。」
水上: 「趣味に熱中していくと、関連する道具やコレクションなど、さまざまなものが家庭の中で増えていきますよね。最近は『推し活』のようなキーワードもトレンドです。日用品以外の趣味の対象をどうしまっていくのか。また、集めたアイテムを美しく並べて見せる『ディスプレイ』というキーワードも、この5年ほどでさらに注目が高まっていると感じます。」

篠: 「ディスプレイスペースと居住空間がひと続きになっていると、お子様が色々と物を触ってしまう心配があります。そのため、今回はメインの部屋から内廊下を挟んでしっかり分けられた、独立した空間を企画しました。」
しまいきれない、あふれるコレクション。リアルな生活者の悩み
生活空間を圧迫しないために、自分が好きで集めたものを箱に詰めて、クローゼットの奥にしまいこんでいる、という方も多いのではないでしょうか。「ハナレ」は、そんな悩みを解決してくれるスペースです。
—— ご自身でも、集めているコレクションの収納に悩まれた経験はありますか?

篠: 「私自身、旅先で見つけたご当地ものや季節ごとに発売される『タンブラー』をつい買ってしまって、どんどん増えていくんです。見た目はおしゃれなんですが、全部表に出しておくとカオスな状態になってしまいます。表に出しておきたいけれど、しまわないと大変なことになってしまう、というバランスの難しさを感じています。」
水上: 「食器棚に収まらずに、どんどんはみ出していくんですよね。」
篠: 「はい。プロジェクトのワーキングメンバーからも『コレクション』の写真を募ったんですが、お気に入りの食器や大切なペットの写真を普段から見て楽しみたい、来客時に見てもらいたいという方がいました。」

水上:「ただ『物をしまう』のとは違う、完全に『見せる』ことを意識したディスプレイへの欲求を感じますね。」
篠:「 私の実家の母は室内でも育てられる多肉植物を葉挿しでどんどん増やして愛でているのですが、母に『ハナレがあったら何を置く?』と聞いたら『多肉植物一択』という答えが返ってきました。」

水上: 「私自身も植物にハマった時期があったんですが、育てるほど増えるので困りますよね。システム収納の中で植物を育てるのは当然無理ですし。私の場合は生きている植物からシフトして、木の実やドライフラワー、動物や虫のオブジェなどを収集するようになりました。関心が広がるにつれて飾る場所がなくなって、壁面がどんどんディスプレイスペースになり、もはや白い壁がなくなってきています(笑)。」
篠: 「床の面積は増やせないので、本当に壁に行くしかないんですよね。」
壁一面がショーケースに。「見せる」を楽しむ約3畳の独立空間
リアルな生活者の悩みを解決し、「収納する」だけでなく「見せる」「飾る」などを叶えてくれる空間としての「ハナレ」。分譲マンションではこれまでに存在しなかった空間を、どのように実現していったのでしょうか。

篠: 「今回、『オーベルアーバンツ東武練馬』という物件で初めて『ハナレ』を採用しました。メインの住宅はすべて南を向いており、内廊下を挟んだ向かい側に約3畳の独立した専有部として『ハナレ』を設けています。」
水上: 「『ハナレ』というキーワードが出た当初は、正直『マンションの中で本当にそんなことができるのかな?』と思いましたが、実際に採用されていて驚きました。」
篠: 「最初はただ箱のような収納空間を作ってモノを並べる想定だったんです。しかしRoomClipさんとのお話を通じて、ディスプレイスペースとしての発想が広がりました。約3畳という床の広さは変えられないので、壁を使うしかない。そこで、壁一面を展示できる仕様をゼロから考えました。」

水上: 「壁一面をショーケースのようにつくられていますね。」
篠: 「はい。スニーカーをたくさん並べたり、観葉植物を愛でたりできる空間をイメージしました。左の壁にはデスクや棚板を標準で採用しています。標準の棚板の数は決まっていますが、もっと並べたい方にはオプションで追加し、好きなようにカスタマイズしていただける準備も整えています。 また、植物などを育てる際に温度が下がりすぎないよう、一定の温度環境を保てるルームエアコンを標準設置しました。」
水上: 「いろんな箇所を自分でカスタマイズできるんですね。」
篠: 「天井にはライティングレールも標準で設けており、後からスポットライトを自由に追加して、お気に入りの植栽を照らすこともできます。さらに、充電などを考慮して2口コンセントを部屋の3箇所に設置し、充実させています。大事なモノを置くスペースとしてご活用いただけるよう、窓側(北側)と玄関側の計2箇所に防犯センサーを設置し、防犯面にもしっかり配慮しています。」
しまっていたモノを表に出し、心の「余白」を豊かさで満たす
単なる収納部屋ではなく、住まい手の心を満たす「余白」となる空間として生まれた「ハナレ」。この空間があることで、日々の暮らしにはどう変化していくのでしょうか。
篠: 「ヨハクライフは『ゆとりをつくり、豊かさで満たす。』というコンセプトで間取りや設えを考えています。マンションに住まわれる方で、これまで表に出して見ていたいものをしまい込んでいた方もいらっしゃったと思うんです。今回、約3畳の物理的なスペースとして『ハナレ』を生み出したことで、表に出せなかったモノを思いきり出していただけるようにしました。そうすることで、自分の豊かさが今まで以上に広がれば、と思っています。」

水上: 「マンションに『ハナレ』があるということ自体が、今までにない生活の想像を掻き立てる面があると思います。」
篠: 「すでに多くの反響をいただいており、SNS等でも『この物件にはハナレがあるんだ』という珍しさに興味を持ってくださる方がとても多い印象です。」
—— 今後の展開や展望についてお聞かせください。
篠: 「まずはご入居される皆さんが、このハナレをどのように使うのか、いろいろ聞いてみたいですね。何を置いているのか、できれば写真も撮っていただいて、RoomClipユーザーさんが投稿しているようなかたちで集められたら嬉しいです。そうした声をもとにさらに改善し、今後の『ヨハクライフ』の取り組みに繋げていきたいと考えています。」
水上: 「実際に、私たちが想像もつかないような使い方をされる可能性もすごくある空間だと思いますし、今後の展開がますます楽しみですね。」
生活者の想いに寄り添い、住まいのなかに新しい価値を生み出す大成有楽不動産の挑戦。「こんなふうに暮らしたい」という理想を叶え、住まいにも気持ちにも「余白」をつくりだす「yohack life」の取り組みに、ぜひご注目ください。