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お香でつくる、10分間の余白。

マッチを擦るようにhibiに火をつけると、10分間だけ、自分のための時間が始まる。細い煙がゆっくりと昇り、香りが部屋の空気に溶けていく。

平日の夜はラベンダーで静かにリラックス、休日の朝はミモザで気持ちを明るく満たす。いつもの生活にゆとりが生まれる。

マッチ箱のように四角い窓が特徴のお店

そんな10分間を届けるお香が、hibi。
兵庫県を拠点とする神戸マッチ株式会社が生み出したこのブランドは、yohack lifeのノベルティとしても届けられている。
蔵前の店舗を訪ね、ストアマネージャーのSさんに話を聞いた。

兵庫のふたつの伝統が出会った場所

淡路島のお香と、播磨のマッチが紡ぐストーリー

神戸マッチ株式会社は、1929年創業のマッチメーカーだ。神戸港に近く、安定した環境が製造に適していたこの地は、マッチ産業の集積地として栄えた。しかし1970年代、100円ライターの登場とともに需要は全盛期の100分の1にまで落ち込んだという。

それでも、マッチへの思いは消えなかった。レトロ柄のマッチを復刻するなど、さまざまな試行錯誤を続けてきた。そして現代表がたどり着いたのが、ひとつの発想の転換だった。

「マッチそのものを残すのではなくて、擦る行為を残そう。お香の先にマッチの頭をつけたらどうだろう」この着想からhibiは生まれた。

hibiのお香はマッチと同じ長さ

パートナーとなったのは、1936年創業の淡路島のお香メーカー・株式会社大発。そしてブランドディレクションとデザインを担うTRUNK DESIGN。

パッケージはもちろん、お香の形状から頭の色にいたるまで、デザインの視点がすべてに貫かれている。この3社が力を合わせ、約3年の試行錯誤を重ねた。 最大の難題は、マッチのように擦っても折れない強度と、最後まで燃え尽きる燃焼性の両立だった。
太くすると折れにくくはなるが、見た目は野暮になる。細くすると折れやすくなってしまう。

hibiの原料のひとつ、和紙

この相反する課題を解決したのが、和紙。通常のお香の原料に和紙の繊維を加えることで、繊細な見た目と折れにくさを両立させた。

2015年、hibiはローンチした。マッチ型のお香という新しい発想は驚かれながらも、少しずつその存在が知られていった。
「おうち時間が充実し始めてから、皆さんの生活に根付いていったなという印象があります」とSさんは振り返る。

「日々」という名前に込めた哲学

ミニマルで日本らしいパッケージが、訪日旅行客にも人気

ブランド名「hibi」は、日本語の「日々」から名付けられた。

「日常に寄り添うブランドとして、日常的に香りを楽しんでいただきたい」——そのシンプルな願いを名前に、「日」という漢字をふたつ合わせたロゴもまた、そのコンセプトをミニマルに体現している。

「日常に10分、自然のアロマを」というコンセプトの「10分」は、意図して設計された数字ではない。マッチと同じ長さのお香を作ったら、燃焼時間がちょうど約10分だったという、偶然の産物がコンセプトになった。

「hibiを通じてマッチに興味を持ってくださることが本当に嬉しい」

この「偶然の10分」が、絶妙なリズムを生んでいる。3分だと短く、長すぎると消し忘れてしまう。切り替えの時間として、日常に無理なく溶け込む長さだとSさんは言う。

Sさん自身、hibiを毎日使っているそうだ。
寝る前の習慣にもなっていて、お気に入りはヒノキとラベンダー。休日の朝はコーヒーと一緒にレモングラスを選ぶ。「思考が冴える感じがして、気分転換にも使っています」。

yohack lifeとの出会い——「ゆとりある10分」のためのノベルティ

蔵前の店舗では全種類の香りが楽しめる

yohack lifeのノベルティにhibiを選んだのは、「日々のゆとりある時間を満たすものは何か」という問いから始まった。
実際に蔵前の店舗を訪れ、何十種類もの香りを試した末に選ばれたのが、ラベンダーとミモザの2種類だ。

ラベンダーとミモザ

yohack lifeのフィロソフィーを手渡されたとき、Sさんはこう感じたという。
「hibi自体がお届けしているものって、香りだけではなくて、そこから生まれる空間だったり、時間だったり、体験だったりすると思っていて、その点がyohack lifeのフィロソフィーと重なると感じました」

そっと日常に寄り添う上品な香り


「ゆとりを作り、豊かさで満たす」
おうちで、もっと、空間や時間のゆとりをつくれたら、ココロのゆとりも広がっていく。それぞれが穏やかで、優しい気持ちでいながら、好きな時間を過ごしていける。そんな、かけがえのない日常へ。自分らしく、ゆとりをつくり、豊かさで満たす。多彩な発想と創造を住まいづくりに、もっと。

hibiのコラボに対する姿勢にもこだわりがある。
「共存共栄の精神を大事にしていて、コラボ先の方と高め合えるような取り組みをしたいという思いがあります」とSさん。

hibiを通じて初めてマッチを擦ったという若い方も多いという

yohack lifeのフィロソフィーと向き合い、ともに届けたい世界観が重なると感じたからこそ、このコラボが生まれた。

選ばれた2種類の香りについて、Sさんに楽しみ方を聞いた。

ラベンダーは「気品のある上品なフローラルな香り。アロマオイルのラベンダーとは異なって、ちょっと落ち着きがある柔らかな香りで、リラックスしたい時や眠りにつきたい時にぴったり」。

ミモザは「優しい甘さを感じる、可愛らしく可憐な香り。太陽の光を感じて気分が高まるような、ご褒美タイムや気分を上げたい時に」。

hibiとyohack lifeのノベルティも、お香とマットがセット

平日忙しく働いて帰宅したあとのオン・オフの切り替えにラベンダーを。休日の朝、今日何しようかと気持ちを前向きに整えたいときにミモザを。
yohack lifeが届けたい暮らしのリズムに寄り添う、2種類の10分間だ。

10分間が生む、日々のゆとり

マッチのように擦るお香

お香立てが不要で、マッチのような小さな形状。hibiはとにかく「始めやすい」設計になっている。

「使う人のことを考えるという点は大切にしてきた。その結果として、始めやすいと言っていただけるようになったのかなと思います」とSさんは言う。

お香は専用マットの上に置いて楽しむ

旅行先の民宿の匂いが気になるからと持参する人もいるという。
Sさん自身も、出張や旅行の際、実家に帰る時にも必ず持っていくそうだ。小さなパッケージは、日常のあらゆる場面に溶け込む。

店舗では、好きな香りを組み合わせて自分専用の1箱が作れる

hibiが日常にある暮らしで、Sさんが感じていることがある。

「hibiで自分を整えるというか、自分自身を取り戻すみたいな感覚があります。意識してじゃないんですけど、あっという間に10分終わっていて、じゃあ寝ようかなみたいになることが多くて」

コンセプトは「香りを楽しむ心を、いつもポケットに入れて」。

音楽が意識せずとも空間に溶け込むように、hibiの香りは日常のバックグラウンドにそっと入り込む。意識しないからこそ、気づいたら自分が整っている。

それは、欠かせない「自分を取り戻す10分間」 なのだ。

日々の空気を、自分で彩る

「hibiの香りで豊かな時間になれば嬉しいです」

「hibi自体が何か大きな変化を生み出せるとは思っていなくて。日常の中に自然にいてくれたら、使ってくれたらいいなぐらいに思っています。その香りを楽しんだことで、使ってくださった方の時間や日常が、ちょっとでもよくなっていたらいいかな」

hibiが届けようとしているのは、劇的な変化ではなく、日常の空気をほんの少し彩る体験だ。

マッチを擦るような動作でhibiに火をつけると、10分間だけ、自分のための時間が始まる。そのたった10分が、日々の余白になる。

【店舗情報】
hibi 10MINUTES AROMA STORE TOKYO
住所:東京都台東区蔵前4丁目4-8 田中ビル 1階
営業日:火〜日12:00〜19:00(月曜定休日・​​祝日の場合は営業)
アクセス:都営地下鉄浅草線 蔵前駅から徒歩約3分/都営地下鉄大江戸線 蔵前駅から徒歩約10分
公式サイト:https://hibi-jp.com/

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